5/16@市ヶ尾
今回も初参加の方がいらしゃったので「仙腸関節」についての解説から。
ざっくりと説明すると
背骨の下にある「仙骨」と
骨盤の両側を形作っている「腸骨」の
接続部分のことを「仙腸関節」と呼んでいる。
この関節は、少し前までは「不動の関節」とされていたが、近年ではようやく「数ミリだが稼働する部位」として認められつつある。
ここを意識的に動かしてみること。
ここからはじめる。
骨盤のイメージが一枚岩なままだと、どうしても実際の動きとズレがでてしまう。
このズレをなくしていくこと。
妄想と、本質的な意味での「現実」のズレをなくすこと。
これがとても重要だと考えている。
また、情報だけでも役には立たなくて、情報を手がかりにして「実感」しないことにははじまらない。
ここも妄想と現実を区別するための大切な取り組み。
「分かった感」のままだと、すぐに行き詰まることになる。
情報を実感することがとても大切。
はじめから立って姿勢から動かすのは、なかなかに難しいので、椅子に腰掛けて、感覚を掴むところから始める。
座った状態で膝を前後に動かすことで、だんだんと仙腸関節が動いている時間を得られてくる。
はじめは動かなくとも、継続することが大切。
その際に「すでに仙腸関節が動いている」人に触れると、実感を得るのが圧倒的に早くなる。
仙腸関節を動かすことには大きく分けて3ステップになる。
詳しくは、リンク先の再生リストをみられると良い。→
1、分割
は前後に丁寧にうごしていくことが大切。
ここでもイメージと実際の動きを揃えること。ここがズレてると、後の動作も全部ズレていく。はじめはどうしても、骨盤が左右に揺れたり、片側が吊り上がったりする。
たち姿勢の段階で、足裏から地中に根を下ろすイメージをしておくと、不要な力が抜けて、多少やりやすくなる。
足を前に投げ出して座り、お尻で歩くことも良い鍛錬になる。
2、乗る
では、腸骨を後ろ側に引いた時にできる「空間」に自らの中心を合わせて、一本脚になること。
しっかりと「乗せ」れていれば。不安定の中の安定感を得られる。
脚で踏ん張っている感覚が出ている場合は、乗せれていない状態となる。
とにかく、丁寧に乗ること。
「よっ!」という感覚で飛び乗ると、踏ん張っている感覚になってしまうので
「ぬぬぬ〜…」の感覚で動き、気づいたら「乗っている」ような感覚を目指すと、正解に近づける。
完全に片脚で立てた時の腸骨の引き具合を10とするならば、両腸骨共に5 : 5引いた状態が、ラクに立てている状態と言える。
「乗せ」たままで歩行するイメージはコチラから
とにかく脚が踏ん張らない感覚を得られるまで、丁寧に取り組んでほしい。
3、解放
では、腸骨を引いた時にためた力を解放するための確認動作。
これができると、素早く動けるようになる。
速く、は目指すところではなく「早く」を目指している。
速くは決まったコマ数の中で、どれだけはやく動くのかの追求。
早くはそもそものコマ数を減らす取り組み。
この早くは足捌きだけでなく、腕の動きを早めることにもつながる。
実際の構造としても、腸骨と上腕骨は繋がっているため、腸骨の動きの正確性や早さがダイレクトに、腕の早さへ影響を与える。
ここら辺は基礎二の再生リストを繰り返すと、実感を得やすくなる。
適切に、腸骨と腕が連動していると、多少の筋力差があっても覆せるエネルギーを生み出せる。
ここで「できない」となっても、やることはシンプルで
分割の精度を磨くこと。
これしかない。
単純な動きを淡々と繰り返すこと。
それによって、カラダが本来の動きを「取り戻す」。
ここで伝えている動かし方は全て、先天的に備えている要素であり、誰しもがかつては無意識に行っていた動き。
それを思い出すためだけに、淡々と繰り返すこと。
答えは全て、内側に眠っているのであって、外にはない。
内側にある答えの「掘り下げ方」をしるために、人は学ぶのかもしれない。
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